■「作業療法士」という仕事
高齢化社会を迎えたことや、ユニバーサル意識の高まりにより、リハビリテーション分野の職業に対するニーズは高まっています。「作業療法士」は、厚生労働省の認可を受けて、作業療法を行う職業で、現在、全国で3万人程度いるといわれています。社会的ニーズに伴って育成機関も増えているのですが、地方などでは特に必要な需要に追いついていないのが現状です。就職先として一番多いのは、医療機関(病院、リハビリテーションセンターなど)で、その他に介護老人施設、デイケアセンター、養護学校、心身障害児施設などがあります。
■「理学療法士」との違いは?
「理学療法」は、手や足の麻痺などを中心とした、主に基本的な機能面の障害について、その改善を図ろうとするもの。対して「作業療法」は、取得した基本的な機能を、食べる、着替える、排泄などの実際の生活の中で活かしていけるよう指導していくものです。そのそれぞれを担当するのが「理学療法士」と「作業療法士」です。クロスする領域ももちろんあるのですが、最も大きな違いは、「作業療法士」は精神障害の分野も対象にしていることです。
また療法の目的の中で「精神面の向上」が占める割合も高くなります。
■作業療法士になるには
専門の教育機関(大学の医学部や専門学校)で3年以上の知識&技能習得をした後、国家試験に合格する必要があります。その後、就職活動を経て、医療機関や各種施設へ就職することになります。
■具体的な仕事は?
1.患者の動作や検査結果から問題点を把握し、ひとりひとりに対して具体的な療法プログラムを作成します(目的、作業手法、達成目標期間など)
2.プログラムに沿って、指導やサポートを行いながら、訓練を実施します。
3.カルテをもとに、効果、問題点、改善計画などを確認していきます。